妊活中は血糖値を安定させたほうがいいってホント?

妊活中は食事に気を付けようと思う人は多いですよね。
しかし、血糖値まで気を配ろうと思う人は少ないのではないでしょうか。

血糖値は、妊活中も妊娠中も気を付けなければいけません。
では、妊活とどう関係しているのでしょうか？

今回は、血糖値と妊活との関係と、血糖値を安定させる方法についてご紹介します。

血糖値って何？

血糖値は、血液中のブドウ糖の濃度のことを言います。

食物を食べると血液中のブドウ糖が増え、血糖値が上がります。
そして、血糖値が上がると膵臓からインスリンが分泌されます。
血糖値が高くても、低くても体への影響が現れます。

インスリンがうまく分泌されなかったり、作用しなかったりすると、血糖値の高い状態が続き、糖尿病につながります。

 

血糖値は、食事の影響が大きいですが、ストレスや発熱などでも高くなります。
そのため、定期的な検査が大切です。

血糖値を安定させるのはどうしたらいいの？

血糖値が急激に上昇したり、下降したりを繰り返すと、心の状態も不安定になります。
心の不安定な状態では、些細なことでイライラしたり、切れやすくなったりしてしまいます。

では、血糖値を安定させるには、どうしたらいいのでしょうか。

食習慣を改善すること

・食事をするときは食物繊維の多い、野菜、キノコ類、海藻類などを最初に食べる。

・次に、汁物や肉、魚、大豆製品を食べる。

・最後に、ご飯などの炭水化物を食べるようにする。

炭水化物を最初に食べると、血糖値は急上昇します。

コース料理や懐石料理のように食べる習慣がいいのかもしれませんね。
コース料理などは、野菜などの前菜、スープ、肉や魚料理、ご飯や麺類、デザートといった順番に出てきますからね。

GI値に注意すること

GI値とは、グリセミック指数といい、摂取した炭水化物が消化され、糖に変化する速さを示すものです。
食べ物によってGI値は違い、高いものほど糖に変化するのが早いため、血糖値も急激に上がります。

 

食事を作るときに、彩りやバランスを考えて献立を考えると思いますが、GI値も少し考えて料理することも大切ですね。

糖分の多い飲み物は控える

喉が渇いた時に糖分の多い飲み物を飲むと、血糖値が急激に上がる原因になります。
妊活中にこまめに水分摂取をするためにも、お茶や水などの糖分の少ないものを選びましょう。

妊活と血糖値はどう関係してるの？

たんぱく質の糖化で卵巣機能が低下につながる

血糖値の高い状態が続くと、体内のたんぱく質と糖が結びつきます。これが、たんぱく質の糖化(AGE)と言います。

体は水分の次にたんぱく質で作られています。
いろいろな組織にたんぱく質があり、このたんぱく質の糖化が体のいろいろな組織を劣化させていきます。

それは、赤ちゃんを授かるのに大切な卵巣も同じことです。
たんぱく質が糖化されれば、卵巣機能の低下にもつながります。
そのため、血糖値のコントロールが悪いと、不妊の原因にもなると言われます。

インスリン抵抗性による排卵障害の可能性

血糖値を下げるインスリンが出ているのに、血糖値が下がらない状態を「インスリン抵抗性」と言います。

また、多嚢胞性卵巣の人や肥満、コレステロール値が高い人はインスリン抵抗性を合併していることがあると言われています。
不妊の原因である排卵障害は、このインスリン抵抗性も関係してきます。

妊娠中に血糖値が高い状態が発見されると、妊娠糖尿病と診断されます。
妊活中に、糖尿病になっていなくても、糖分の多い食べ物を摂取していれば、妊娠中に糖尿病になる可能性はあります。

妊活中から血糖値のコントロールをすることが重要ですね。

そして、妊娠中の糖尿病は胎児へも影響するため、気を付けなければいけないことの1つです。

まとめ

①妊活中は血糖値のコントロールが大事。

②血糖値を安定させるには、食習慣の改善が必要。

③GI値の低いものを食べることで、血糖値の急激な上昇を抑えることができる

④血糖値のコントロールが悪いと、排卵障害や卵巣機能の低下につながる

血糖値が妊活に影響すると分かっていても、たまに甘いものが食べたくなる時もありますよね。
そんな時は、GI値の低い食品を少しずつ摂取することを心がけましょう。

そして、食品や飲料水などの摂取を工夫して、血糖値のコントロールをしながら妊活生活を過ごしていきたいですね。

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