想像妊娠って本当に起こるの? 想像妊娠の症状、原因、対処法をご紹介!

想像妊娠とは、実際には妊娠していないのに妊娠に伴う症状が現れることを言います。

妊娠していないので受精卵は着床していませんし、もちろん赤ちゃんがお腹にいることもありません。
でも、妊娠していないのに症状が出るなんて不思議じゃありませんか？

・想像妊娠は本当にあるのか、あるならどうしておこるのか
・想像妊娠の時にはどんな症状が現れるのか
・妊娠検査薬や病院での診察ではどのような結果が出るのか

今回は、想像妊娠について詳しく解説していきます。

想像妊娠って本当にあるの？

想像妊娠は現代社会でも世界各地で起こっています。

2010年にはアメリカで、2013年にはブラジルで、想像妊娠していた女性に対して帝王切開が行われたという衝撃の事実もあります。

ですから、想像妊娠はいつでも誰でも想像妊娠になってもおかしくないのです。

想像妊娠の症状にはどんなものがあるの？

想像妊娠では次のような症状が現れます。

これらの症状はまさに妊娠しているときに現れる症状です。

私も生理日が近くなると、「ん？なんか口の中が変な感じするかも？」と思うことがあります。
これも、想像妊娠の症状の一つなんでしょうね。

想像妊娠ってどうして起こるの？

想像妊娠は「どうしても赤ちゃんがほしい！」と妊娠を強く願ったり、逆に「どうしても妊娠は避けたい！」と妊娠に恐怖感を抱いたりしている場合に起こります。

妊娠に対する精神的ストレスによって脳に負担がかかり、脳でのホルモン制御がうまくできなくなることで想像妊娠になってしまうのです。

ホルモンバランスが変化することで、生理が止まったり、つわりの症状が出たりします。
また、ホルモンバランスが崩れることで体に脂肪がつきやすくなり、お腹や胸が大きくなるとも言われています。

胎動については、腸の蠕動(ぜんどう)運動(腸が食べ物を先へ先へと送り出す運動)を胎動と勘違いしてしまうことで起こると言われています。

ちなみに想像妊娠とは少し違いますが、芸能人のりゅうちぇるさんは、ぺこさんの妊娠生活について語った際に「つわりがうつったんです！」とおっしゃっていました。
ぺこさんがつわりで苦しんでいる姿を見て不安になったり、父親になるプレッシャーを感じたりして、つわりのような症状が出たのではないでしょうか。

精神的な負担でつわりのような症状が出るのは男性も女性も同じなんですね。

想像妊娠の場合、妊娠検査薬の反応はどうなるの？

想像妊娠の場合、妊娠検査薬は反応するのでしょうか？

答えは「NO」です。

妊娠検査薬は、妊娠中に放出される「hCG」というホルモンにのみ反応します。
この「hCG」は受精卵が着床後に放出するものです。

しかし、想像妊娠では受精卵が着床しませんので、この「hCG」は放出されず、その結果、妊娠検査薬は反応しないということになります。

また、病院で診察を受けると、エコーの検査で胎嚢が確認できませんので、その事実によっても妊娠は否定されます。

近年の日本では、妊娠検査薬がドラッグストアで購入出来たり、「妊娠の可能性がある」と言って婦人科を受診すればエコーの検査をしてくれます。
ですから、想像妊娠かどうかはすぐにわかりますね。

想像妊娠は精神的な影響が非常に大きいので、妊娠検査薬の結果で陰性を確認したり、診察で医師から妊娠を否定されれば、ストレスから解放され、想像妊娠が終わることが多いです。

しかし、世界の国では貧困や社会保険が充実していないという現実もあり、このような検査が身近でないケースもあります。
そのような場合、想像妊娠の診断を正確にできず40週過ごし、その結果、冒頭でご紹介したような「想像妊娠なのに帝王切開が行われた」ということが起こってしまうのです。

まとめ

①現代でも想像妊娠は世界各地で報告されている。

②想像妊娠の際は生理が止まる、つわり、お腹が大きくなるなどの症状が現れる。

③想像妊娠は、妊娠に対する願望や恐怖が脳へ負担となり、脳がホルモンをうまく制御できなくなることで起こる。

④想像妊娠では妊娠検査薬は反応しない。また、エコー検査でも胎嚢は確認できない。

⑤妊娠検査薬の陰性や病院の診察で妊娠が否定されると、想像妊娠は終了する。

 

妊活中はどうしてもストレスでいっぱいになってしまいがちですが、上手に息抜きをすることが必要ですね。

旦那さんと2人きりでデートしたり、友達と旅行に行ったりと、妊活と少し離れた時間を作ってみるのもいいかもしれません。

そして妊娠を疑ったら、早めに妊娠検査薬や診察を受けて確認してみましょうね。